平成22年8月1日(日)〜4日(水) 立山〜金沢〜福井〜能登〜岐阜 北陸の旅
娘と3人 北陸の旅

 このところ夏休みは暑くて街道歩きはできないので、青春18キップで「ローカル線の旅」をすることに決めていた。ひそかにローカル線全線乗りつぶしをもくろんでいるのだ。

昨年は、常磐線経由で仙台に行き3泊した。2日目は仙山線で山形の「山寺詣」。芭蕉の「
静けさや 岩にしみる 蝉の声」で有名な寺だ。参拝の後山形駅から奥羽本線で新庄へ、陸羽東線(奥の細道湯けむりライン)の快速みのり号で仙台に戻り夕食は当然牛タンだ。


〈富山ブラック〉
 3日目は東北本線で松島へ、遊覧船で東塩釜に着き、さらに仙石線で石巻駅の「石の森章太郎記念館」へ。石巻線と東北本線で三たび仙台へ戻り、最終日は帰りがてら郡山から磐越西線で五色沼へというようなディープな旅だった。
〈称名の滝まで駐車場から20分くらい歩く〉
 一昨年はもっとすごかった。ムーンライトながら+東海道本線+山陽本線で岩国の実家へ。翌日
防予汽船で松山へ渡り、道後温泉三昧と松山観光で2泊。4日目は予讃線で多度津経由、土讃線に
乗り換えて金毘羅さんへ詣で、さらに徳島線で徳島へ行き1泊。5日目は阿波踊りを有料席で見物し
その日は香川高松へ1泊し6日目栗林公園へ、その後山口の弟のところへ行き1泊、実家へ戻り4年に
一度の同窓会に出席し、また18キップで横浜まで帰るという大がかりなローカルな旅だった。


喜多さんも面白がって一緒に行くからもう3年続けている。その前の年はやはり18キップで倉敷から
伯備線と山陰本線で松江に行き3泊したが、その年は根性がなく帰りは飛行機にした。というわけで、
今年も18キップでローカル線を乗り継いで金沢に行くつもりであったが、珍しく娘が一緒に行くと
いうので、急きょ車で行くことにしたのだった。
   

〈落差350m 日本一の称名の滝 滝好きの喜多さんが一番行きたかった滝だという〉

〈兼六園にて〉

〈横浜より暑かった兼六園〉
 金沢というか北陸は多少は涼しいイメージだったのだが、朝から暑い。天気予報では横浜の気温より高い。それでも、せっかく来たのだから朝一番に「兼六園」を見学する。娘は「二十一世紀美術館」に行きたかったのだが、あいにく月曜日で定休日だった。

あまりにも暑いから、兼六園の中にある「伝統産業工芸館」に逃げ込み、そのあとタクシーで「長町武家屋敷」へ。昼食は近江町市場で魚を食べることにする。またタクシーでホテルに戻り福井県の「東尋坊」を目指す。道は広く、まったく渋滞はない。快適な走りだ。


〈近江町市場〉

〈東尋坊観光船〉

〈自殺の名所だというが・・・〉

〈永平寺の階段〉

〈清新な気持ちになれる〉

〈道元禅師により寛元2年(1244)に開創された永平寺〉

〈永平寺の滝からパワーをもらう喜多さん〉
 午前中の金沢観光と東尋坊で時間をとられたので、永平寺は無理かも知れないと思ったが、4時半には到着。駐車場のおじさんにまだ大丈夫ですかと聞くと、大丈夫らしい。さっそく拝観券500円也を自動販売機で買って拝観する。

永平寺には修行中の若いお坊さんがたくさんいるのでびっくり。禅宗の修行僧のことを「雲水」と呼ぶのだそうだ。永平寺は回廊が複雑にめぐらされており、境内の建物のうち修行の主要な場となる7つの堂宇のことを「七堂伽藍(しちどうがらん)」というのだそうだ。娘は今度の旅行で一番良かった場所だと言っていた。この日は怪しげなレトロな店「半兵衛」で夕食。メニューに「ボンカレー280円」「チキンラーメン200円」などがあったのでひととおり食べてみた。

〈レトロなC級グルメ 半兵衛〉

〈千里浜なぎさドライブウェイ〉

〈砂の粒子が細かいのでタイヤも潜らないのだそうだ〉
千里浜なぎさドライブウェイから見附島へ

 3日目は金沢を離れ能登に向かう。

能登道路に乗り今浜で降りると「千里浜なぎさドライブウェイ」に出る。日本で唯一、海のすぐそばの渚を車で走れる砂の道が8kmも続く。砂は固く、砂浜という感じはしない。それは、ここの砂が通常の4分の1くらいの粒子の細かさで、固く固められるからだという。

〈だからこんな細工もできる〉

〈ぼら待ちやぐら〉

〈九十九湾観光船〉

〈かぼちゃを食べる鯛の群れ〉

〈いけすではない本物の外海に魚が集まる〉
 九十九湾入口の食堂で昼食をすませた弥次さん一家は、そのあと九十九湾遊覧船に乗ってみた。平日なので我々一家の貸し切りだ。一人1000円なり。船長のおじさんは、「この船は絶対にお得だ。もうひとつ1500円の大きい船で巡るのをやっているが、お金を捨てるようなものだ・・・」と自信たっぷりに言っている。

湾めぐりの途中に船長が養殖しているという場所へ案内してくれた。これはすごい。鯛がかぼちゃを盛り上がって食べている。切ったカボチャやキュウリを鯛にやれと渡してくれる。
ほかにもメジナや、タコなども養殖しているのだそうだ。階段を少し降りると、ガラスの小部屋があり外の天然のアジやスズメダイなどが群れをなしている。そのからくりは、おじさんが上から餌をまいているのだった。いけすの魚は稚魚を買うんですかと聞いてみた。いや、自分で捕まえてくるんだという。なんともうらやましい。

〈引き上げたタコつぼから逃げ出したタコ〉

〈空海 弘法大師が佐渡から能登へ訪れた時最初に目についたことから見附島と呼ばれる 別名軍艦島〉

〈能登半島の一番先っぽ 珠洲岬〉

〈珠洲岬はパワースポットなのだそうだ〉

〈ゴジラ岩〉

〈昔ながらの方法で塩を作る〉
塩田博物館〜白米千枚田

 道の駅に併設された塩田博物館に入場料100円を払って入ると、簡単な資料館とその奥に実際に昔ながらの方法で塩を作っている塩田があった。右の小屋には、その塩をさらに煮詰めている大きな釜があった。なかなか見る機会はないであろう。

奥の塩田ではおばさん達が砂をまいて塩を濃くする作業をしていたが、大変な重労働だ。ご自由にどうぞと、塩で茹でたジャガイモがたくさんあったのでひとついただく。素朴で非常においしかった。

〈道の駅すず塩田村〉

〈白米の千枚田 一番小さい田んぼは0.2uだそうだ〉

〈平成22年10月3日 読売新聞に載った白米の千枚田〉

〈御陣乗太鼓〉

〈鬼が3人に増えた〉

〈ポーズが決まる〉

〈だるまのようなのも現れた〉
御陣乗太鼓

 輪島のホテルで、近くの道の駅で「太鼓の演奏」があると聞いたので喜多さんと二人見にやってきた。娘はせっかくの機会なのに行かないという。

これは「御陣乗
(ごじんじょ)太鼓」と言って、戦国時代から続くという素晴らしい演奏だった。1576年、上杉謙信の能登攻め入りに、武器を持たない名舟村の村人が木の皮のお面をかぶり、海草の髪の毛を付けて夜陰に乗じ、陣太鼓を打ち鳴らして上杉勢を追い返したという。最後に演者の方と一緒に写真を撮らせてもらった。いや〜、よかった、よかった。興味のある方は、『youtube』で「御陣乗太鼓」を検索してご覧になってください。翌日は、朝市でお土産を買って、五箇山、白川郷経由で横浜に帰る予定だ。

〈地元名舟村の演者の方と〉

〈輪島の朝市〉

〈平日だし時間も早くてまだ閑散としている〉

〈この橋を渡って和倉温泉に来た〉

〈和倉温泉の足湯〉

〈五箇山を見学 ここも暑かった〉
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