平成20年8月11日〜12日 松山〜徳島 予讃線〜土讃線〜徳島線 ローカル線の旅 阿波踊り編
 

〈琴平駅で途中下車して金毘羅さん詣で〉
金毘羅さん詣で

 朝、松山駅から予讃線に乗り込んだローカル線弥次喜多道中は、多度津経由で土讃線に乗り換え、琴平駅に着く。金毘羅さんは中学生のころに来て以来ではないだろうか。喜多さんも高校の修学旅行で来たような・・・と言っている。

駅にはアンパンマンの電車がいるが、やなせたかしは高知県の出身だ。
琴平駅からタクシーで金毘羅さんの階段の途中まで行ってもらったが、今日のうちに徳島まで行かねばならない。残念ながら時間が足りず、一番上の金刀比羅宮までいかずに途中で引き返すことにするが、讃岐といえばうどん。金毘羅さんの階段の途中のうどん屋さんでうどんを食べたが、いまいちでした。残念。

〈アンパンマン電車〉

〈讃岐財田駅〉

〈これは何を・・・〉
阿波徳島

 夕方、徳島に着いた弥次喜多道中はホテルに荷物を置き、さっそく市内に出かけてみる。町は阿波踊りの雰囲気に包まれている。徳島の人たちは、この阿波踊りの4〜5日間ために一年間を過ごしているのじゃないだろうか。橋のたもとには阿波踊りを踊る女性の像が。計画を立てるのが遅かったため、阿波踊り本番は明日からなのだが、今晩しかホテルが取れなかった。

今夜は前夜祭で、「アスティとくしま」というところで、盛大に阿波踊りを踊るらしいのだが、前売り券は売り切れているらしい。仕方がないから、阿波踊り会館に行き展示を見学した後、眉山
(びざん)にロープウェイで上り、徳島市の夜景を眺める。

〈阿波踊りの像〉

〈眉山からの夜景 阿波踊り会館からロープウェイで上る〉
阿波十兵衛屋敷

 さすがに阿波踊りの徳島。朝から盛り上がっている。町にはすでに阿波踊り衣装に身を包んだ男女が闊歩しているが、阿波踊りの本番は夕方からだ。とりあえず、バスで阿波十郎兵衛屋敷に向かうことにする。パンフによると、
『阿波人形浄瑠璃は、義太夫節の浄瑠璃と太棹の三味線、3人遣いの人形の三者によって演じられる人形芝居で、徳島が全国に誇る伝統芸能として現在まで受け継がれています。人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」は、1698年に罪状も明らかにされないまま藩の政策上の犠牲となって処刑された庄屋、板東十郎兵衛の名を借りてお家騒動の物語に仕立てたものと言われています。阿波十郎兵衛屋敷は、板東十郎兵衛の屋敷跡であり、「傾城阿波の鳴門」のゆかりの場所なのです。』・・・とある。

〈阿波踊り本番当日 朝から盛り上がる〉

〈阿波十郎兵衛屋敷展示室〉

〈阿波人形浄瑠璃〉

〈傾城阿波の鳴門の一場面 巡礼歌の段〉
 この人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」はなかなか見ごたえがある。徳島藩のお家騒動に絡んで、盗まれた主君の刀を詮議するために阿波の十郎兵衛、お弓の夫婦は名を変え盗賊に身をやつし、大坂玉造に住んでいる。そこへ巡礼姿の娘お鶴がはるばる阿波から父母を訪ねてくる。母はわが子とわかるが、ここで名乗りをしたのでは、お鶴にどんな災いがふりかかるとも限らない。涙をのんで別れるお弓。しかし、お鶴の歌う巡礼歌にたまらず跡を追ってしまう。お弓と別れた後、お鶴と十郎兵衛が出会う。金策に行き詰まっていた十郎兵衛は、わが子とも知らず金欲しさにお鶴に手をかけ殺してしまう。

「ととさまの名は〜、十郎兵衛」とか義太夫が言っていたような気がする。

〈阿波十郎兵衛屋敷〉
阿波踊り

 徳島の町は、阿波踊りの始まりを今か今かと待ちわびている。駅前の百貨店徳島そごうでは、そごう社員によるおそろいの浴衣ですでに盛り上がっている。二階入り口で散々踊ったうえで、今度は店内まで踊り始めた。♪チャンカチャンカチャンカチャンカ 踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃソンソン・・・とばかりに徳島の人たちは踊りまくっている。


この後、徳島そごうで阿波の本物の藍染のTシャツを母親への土産に6500円出して買った。本物の藍染は虫よけになるのだそうだ。でも、そのTシャツは姉の手に渡ったらしい。ま、いいけどね。

〈阿波踊りの始まりを待つ徳島駅前〉

〈さあ、盛り上げるぞ〉

〈笠をかぶった女踊りのほうがいいね 顔が見えない分みんな美人に見える〉

〈独特の足運び〉

〈手をあげっぱなしだと疲れそう〉

〈店内も踊る〉

〈そごうのマークを付けて踊る〉
阿波踊り観覧券を購入

 町のプレイガイドで阿波踊り観覧券を購入する。南内町演舞場、S指定席、前売り券1800円なりだ。ご覧のようにひな壇になっていて、前の頭にじゃまされずによく見える。

テレビ中継の用意も整って、さあそれぞれに何とか連と名前が付いているらしい集団が踊りながらやってきた。

〈まずは軽く・・・〉

〈おじさんがかたまりで踊りながらやってくる〉

〈ときどき一斉に向きを変えることも〉

〈足が見事にそろっているね よほど練習していると見える〉

〈おじさんはあまり見たくない〉

〈やはり連によってうまい下手はあるね〉

〈阿波踊りのコツは密度を濃くすること〉

〈次から次へと来るが有名連は限られるらしい〉

〈この人は宮本信子さん〉

〈やはり企業の連より有名連のほうが見ごたえがある〉

〈見ているほうまでうきうきしてくるね〉

〈お見事 美しい〉
 残念なことに、阿波踊り本番の今日は徳島市内にホテルが取れなかった。仕方がないから、これから高松まで特急で行って栗林公園の近くのホテルに泊まることにする。

まだ、阿波踊りは続いているが、電車の時刻が迫っている。後ろ髪を引かれる思いで会場を後にして徳島駅に向かう。

〈もっと見ていたかったが・・・〉
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