平成16年8月26日 木曜日 晴れ サグラダファミリア〜グエル公園〜ピカソ美術館 | |
〈6日目〉 バルセロナでガウディの遺産を見学 | |
サグラダファミリア教会
今日はまずアントニ・ガウディが心血を注いだサグラダ・ファミリア教会を見に行く。高層ビルの少ないバルセロナでは、この高い教会は遠くからでもよく見える。生き物のような独特の形が印象的だ。 |
〈サグラダ・ファミリア教会〉 |
下からそのような彫刻を見上げながらみんなで教会に入場する。遠くから見れば外見はほとんど完成しているように見えるが、中はまったくのがらんどうだ。一説には完成まであと200年かかると言われているらしいが、アメリカの建設会社は3年で造って見せると言っているらしい。 要するにそのくらいの期間をかけて、入場料と寄付金だけで建設資金をまかなっていくということらしい。アメリカ人や日本人のように焦ることはないのだ。それがスペイン人らしいところである。教会の中は工事中なので、工事の様子を見ながら一周する。喜多さんはセロリのような大きな柱をいたく気に入っていた。 |
〈中はまったく未完成〉 |
出口に近いところに売店があったので息子にマグカップと会社の部下に灰皿のお土産を買った。 一度は来てみたいと思っていたサグラダ・ファミリアだが、来てみれば思ったほどの感動もなくまた バスに乗り込み次のグエル公園に向かう。 |
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グエル公園 このグエル公園はそのむかし「山海塾」の写真集で森田たちが被写体になっていたのでよく覚えている。このグエル公園は良かった。 ガウディにほれ込んだバルセロナの大金持ちグエル公が、分譲住宅として売り出すために投資して造ったものの、買ったのはグエルとガウディだけだったという漫画みたいな話を聞いた。今は公園になって市民の憩いの場となっているが、公園の中にあるものすべてが芸術という感じだ。二階は車も通れるほどの石を積み上げて造った頑丈な回廊では、ホームレスのような青年が不思議な楽器を弾いていた。 |
〈グエル公園 石の回廊〉 |
タイルを砕いてそれを芸術的に貼りこんだベンチなどを見ながら、ガウディというとんでもない建築家に思いを馳せる。 写真などでよく見る「トカゲの噴水」の前で日本人の旅行客に写真を撮ってもらった。このグエル公園はもう少しいたかったが、集団行動の宿命で午後はフリータイムのためバルセロナの中心地に戻る。喜多さんは「あとでもう一度戻ろう」と主張したが、午後は「ピカソ美術館」を訪れる予定だ。 |
〈とかげの噴水〉 |
街のサンドイッチ屋さんで簡単な昼食を済ませ、地図を片手に「ピカソ美術館」を探しながら歩く。なんだか少しガラが悪そうで寂しそうな通りに「ピカソ美術館」はあった。 この美術館はガイドさんが一緒ではないのでチケットも片言で購入する。たぶん常設展と特別展が見られる券の種類があると言われたと理解したので、時間もないし常設展のみの券を購入する。ピカソの若いころの絵はわれわれがイメージする抽象画ではなく、いわゆる「ちゃんとした絵」だった。何を契機にあのような抽象画に走ったのだろうか。プラド美術館にあった「ラスメニーナス」を題材にした抽象画も描いていて見ごたえのある美術館だったが、2時間ほどで美術館を出て、町をぶらぶらしながら歩いてホテルに帰ることにする。 |
〈車も通れるほど頑丈〉 |
途中エル・コングレスがあったので土産を買うことにする。地下の食品売り場でスペインのクッキーや「アルハンブラビール」という地ビールや水を買ったら、重くて歩いて帰れそうにない。 タクシーをつかまえて「アポロホテル」と言ったらちゃんとホテルまで連れて行ってくれた。運転手さんに少しチップをあげたけど、少なすぎたような気がして今でもあれでよかったのか気になっている。 |
〈グエル公園はもう一度行ってみたい〉 |
その日は先ほど買ったパンとハムとジュースでホテルの部屋で食事をしておとなしく寝ることにする。 アテネオリンピックでは日本人選手が活躍しているのかしていないのか、テレビではスペインの選手しか映さないのでまったくわからない。明日はバルセロナオリンピックで有森裕子が銀メダルをとったあの「モンジュイックの丘」に行ってみるつもりだ。 |
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