平成26年8月18日 月曜日 青春18きっぷの旅 防府〜岩国〜広島〜三次〜備後落合〜新見〜津山
恒例 青春18きっぷの旅

 街道を歩くには暑すぎる夏場や寒すぎる冬場は、一日普通電車を乗り放題の「青春18きっぷ」を乗り継いで全国を旅してきた。今回は田舎に帰ったのを幸い、まだ乗っていない中国地方と北陸地方のローカル線を乗りつぶそうと思う。

弟に出勤途中防府駅まで送ってもらい、7:11の山陽本線岩国行きに乗り込む。広島まではもう何度も乗っている路線であるが、その先に行くためには仕方がない。9:02に岩国駅に着いたらすぐに広島行きの乗り継ぎ電車があるようだ。岩国から広島へは10分おきには電車が出ているので、ローカル線だが不便はない。距離的にも横浜〜東京間くらいのもので、岩国は完全に広島圏だと実感させられる。

〈山陽本線 神代あたりは瀬戸内海とほぼ接して走る〉
広島の土砂災害

 広島駅で可部線に乗ろうか芸備線に乗ろうか迷うところだが、今日は津山まで行きたいので可部線はあきらめる。岩国から近いのでいつでも乗りに来れるし。次の三次行は11:00なのでこの間に食事を済ませておくことにする。

今日は8月18日だが、空は写真のように雲が多いが青空も見える。安佐南区、安佐北区での土石流の大災害が起きたのは翌々日の20日未明のことだ。亡くなった方・行方不明の方合わせて74名の大災害だ。可部線も土砂をかぶって不通になった。
旅先でテレビの映像を見て唖然とした。やはり自然をなめてはいけないと思った。人間は自然を開発し住居を拡大してきたが、もう少し謙虚にならないと同じ災害は何度も起きるだろう。

〈霧の都 三次(みよし)に着いた〉

〈芸備線 三次駅〉

〈三次駅まで乗ってきた芸備線のディーゼル車〉

〈乗り継ぎ時間が20分あるので駅の外に出てみる〉

〈13:05発備後落合行きに乗り換える〉

〈備後落合手前の比婆山あたり 比婆山はその昔「ヒバゴン」という未確認生物で有名になった〉

〈備後落合で乗り換え15:58新見駅に着いた〉

〈乗り継ぎに1時間あるので市内を散策〉

〈祐清とたまがき〉

〈このたまがきが書いた書状が平成9年に国宝に指定されたとある〉

〈新見を流れる高梁川 最後は倉敷市の水島港にそそぐ〉
ローカル線の怖さ

 新見駅の姫新線津山方面の時刻表だ。始発が7:16、次が9:51。これを逃したら13:37まで列車は来ない。そしてその次が16:52、本日はこの列車に乗って津山駅まで行き、本日は津山泊りだ。

よくテレビの旅番組で、本当に下調べをしていないのか演出かわからないが、「次の列車は3時間後だよ〜」などという場面があるが、こんな喫茶店も観光名所もない町で時間をつぶすのはそれなりに大変だ。だから、「徘徊の旅」とはいえ、基本的に乗る列車と宿だけは決めてから出かけないと恐ろしいことになる危険性がある。

〈何ともさびしい時刻表〉

〈16:52発 津山行きのディーゼル車に乗り込む〉

〈18:32 予定通り津山に着いた かわいい河童が〉

〈ホテルまでの道の両側にたくさんの河童像〉

〈本日は津山セントラルホテルに宿泊〉

〈この辺りでは河童のことを「ごんご」と言うらしい〉
 年々天候が極端なことになってゆく。これはやはり地球温暖化の影響があるのだろう。
しかし一方ではまた地球は氷河期に向かっているという説もある。いずれにしても、広島の
土砂災害やほかの自然災害のように、人間がどう頑張っても自然には勝てない。昔の人は、
このような自然の怖さを神とあがめたのだろう。

自然(神)の怒りを受けないようにするには、自然(神)が暴れるところには近寄らない方が
良い。都会でも同じことで、地名に谷とか沢とかつくところは昔から大雨が降ると水が流れ
込んだところだろう。大分県の中津江村の「つえ」は山が崩れるという意味があるとHPを見て
いたら書いてあった。山のふもとに家を建てる場合は、その場所が谷筋か、過去何百年の
間に土石流がなかったかよ〜く調べてからの方が良いだろう。

今晩の宿は、あらかじめHPで予約しておいた津山セントラルホテルで,駅から徒歩7分くらい
の所にある。チェックインした後、町の散策も兼ねて外で食事をしようと出かけたのだが、
2〜300メートル歩いたところで雷が鳴ってポツリポツリと大粒の雨が降ってきた。これは
いかんと、ホテルに駆け戻ってホテルの1階にあるレストランの席に座ったら、1〜2分後に
ずぶ濡れのおじさんが雨宿りに入ってきた。よい判断だった。
外をのぞいてみると本当に
「バケツの水をひっくり返したような雨」が降っていた。
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