平成30年8月23日 木曜日 晴れ 鷹ノ巣~大館~好摩~八戸
 
   
ローカル線の旅東北編 第3弾

 昨年暮れに近畿~中国~九州のローカル線旅をして以来、7月29日に浅草公会堂で行われた
コムラード・マンドリン・アンサンブルの第46回定期演奏会に出演するため、東京での集合練習に
いそしんできた。高校時代の同級生にもたくさん聴きに来てもらえた演奏会は、素晴らしい演奏で
終えられたと思う。

9月にはちょっと海外旅行に行ってくるつもりなので、この夏はローカル線旅は我慢するつもりだっ
たが、喜多さんが23日以降友達と会う約束がたくさんあるので行ってくれば?と、寛容なところを
見せてくれたのでお言葉に甘えて出かけることにした。
   
 
〈浅草公会堂での定演には暑い中たくさんの人に聴きに来ていただいた〉
   
北海道&東日本パス

 例によって青春18きっぷで出かけようとネットを見ていたら、「北海道&東日本パス」という今回のローカル線旅にうってつけのきっぷを見つけた。青春18きっぷは、期間内であれば分割でも複数名でも使えるが5回(5日)分で11,850円。前回のようにJR西日本やJR九州では使えない。

今回発見した「北海道&東日本パス」は、JR北海道とJR東日本でのみだが、連続する7日間使えて10,850円だ。単純に一日当たりの単価を計算すると18きっぷが2,370円なのに対して1,550円と非常にお得なきっぷだと言える。しかも東北新幹線の延伸に伴って第三セクターとなった「青い森鉄道」や「IGRいわて銀河鉄道」「北越急行線」も使えるというお得感満載のきっぷなのだ。これは使わない手はない。

〈北海道や東北をのんびり旅するには最高のパス〉
   
1日目 羽田-大館能代-鷹ノ巣(奥羽本線)-大館(花輪線)-好摩(IGRいわて銀河鉄道)-二戸(青い森鉄道)-八戸
2日目 八戸
(青い森鉄道)-野辺地(大湊線)-大湊-野辺地-八戸(八戸線)-久慈
3日目 久慈(北リアス線)-宮古(山田線)-盛岡(東北本線)-釜石(釜石線)-盛(南リアス線)-気仙沼(大船渡線BRT)
4日目 気仙沼-柳津-前谷地(気仙沼線)-女川(石巻線)-小牛田(東北本線)-北上(北上線)-横手(奥羽本線)-大曲
5日目 大曲(田沢湖線)-平泉(東北本線)-一ノ関(大船渡線)-気仙沼-小牛田(陸羽東線)-新庄
6日目 新庄(陸羽西線)-余目(羽越本線)-新津(信越本線)-東三条(弥彦線)-吉田(越後線)-柏崎(信越本線)-直江津
7日目 直江津(北越急行ほくほく線)-越後湯沢(上越線)-高崎(高崎線)-東京(上野東京ライン)~横浜
   
行きは飛行機で

 こういう時のためにANAの株主になっているので、さっそく空席を検索してみると、8月23日の羽田発
大館能代行きに空席があるようだ。直前にもかかわらず半額で乗ることができる。

東北は日本海側はほぼ制覇しているが、内陸部と太平洋側にまだ乗っていないローカル線が多い。
大館能代空港までANAで行き、JR奥羽本線鷹ノ巣駅から大館へ。ここからまだ乗っていない「JR花輪線」
で岩手県好摩駅に向かう。好摩からはIGR岩手銀河鉄道に乗り換えて八戸に。ここですでに18:30、本日
は八戸に泊まることにする。
   

〈大館能代空港行きは1日2便のみ バスでタラップまで〉

〈久しぶりにタラップを使って搭乗する〉
   

〈新潟平野上空 海の向こうに佐渡島も見える〉
   

〈鳥海山には雪が残っている〉
   

〈秋田平野上空 男鹿半島の付け根あたりに甲子園で大活躍の金足農業高校がある〉
   
金足農業高校の活躍

 全国の高校球児が甲子園を目指して猛練習し、県を代表して出場するだけでも大変なことなのに、全員が地元の生徒だという公立高校が決勝まで進めるということは、現在の状況では奇跡に近いことではないだろうか。今年も9割近い出場校が私立の伝統校で、公立高校は56校中8校のみとなっている。

出身校の山口県立高校も2003年にはベスト8にまで進み、練習試合でも勝ったことのない広陵高校に勝ったものだから急遽車を飛ばして家族全員で甲子園まで応援に行ったことがある。東北の高校は優勝旗をまだ持ち帰ってないそうだから、ぜひ優勝してほしかった。

〈秋田県中が祝賀ムード〉
   

〈大館能代空港からバスで奥羽本線鷹ノ巣駅へ〉

〈平成26年には喜多さんと鷹ノ巣駅から大館能代空港へ〉
   

〈JRのとなりにあるのは秋田内陸縦貫鉄道〉

〈秋田内陸縦貫鉄道は鷹ノ巣から角館まで〉
   

〈地方では1本逃すと2時間待ちは覚悟しないといけない〉

〈駅前にあった「んだっ!」の人文字〉
   

〈今回のローカル線旅初めての乗車 鷹ノ巣駅11:10発JR奥羽本線で大館駅へ向かう〉
   

〈17分で大館駅に到着 大館はハチ公のふるさとということで駅にハチ公神社まである〉
   

〈秋田犬はちょっとしたブーム〉

〈ロシアのフィギュア選手ザギトワに贈呈された〉
   

〈大館ではバスもハチ公号〉

〈秋田県中で金足農業をたたえる〉
   
忠犬ハチ公

 ハチは1923年(大正12年)、秋田県北秋田郡二井田村(現大館市)の斉藤義一宅で誕生した。東大農学部で教授を務めていた上野英三郎は秋田犬の子犬を飼いたいとの希望があり、ハチは生後間もない1924年(大正13年)米俵に入れられて大館駅を出発、急行列車の貨物車にて20時間の移動後、東京の上野に到着した。

ハチは玄関先や門の前で主人を必ず見送り、時には最寄り駅の渋谷駅まで送り迎えすることがあった。翌年突然死した飼い主の帰りを渋谷駅前で約10年の間待ち続けたという美談が残っている。
(ウィキペディアより抜粋)

〈忠犬ハチ公 土産物もハチ公が多い〉
   
 ハチ公に関しては、そんな美談ではなくて駅前の屋台の焼き鳥目当てだったとか、諸説あるようだが、そのころの渋谷は「東京府豊玉郡渋谷町大字中渋谷・・・」という住所表示で、ハチのような鎖もつけない犬が自由に歩ける牧歌的なところだったのだろう。45年前、学生時代を渋谷の学校で過ごした身としては信じられない思いだ。

かわいがられただけではなく、駅員や屋台の人などにもいじめられたようだが、その死後はく製にされて、現在は上野の国立科学博物館に、南極のタロ・ジロなどとともに展示されいる。

〈国立科学博物館のハチ公〉
   
秋田名物 花膳の鶏めし

 大館駅では次の花輪線への待ち時間が2時間10分もある。近くに博物館か美術館でもあれば行ってみたいと探したが、地方都市にそう都合よくあるものでもない。

駅前に鶏めしという大きな看板があったので入ってみることにする。ちょうどお昼時でもあり、たくさんの人が食事しているが、一番のお勧めは「鶏めし御膳」だとあったので注文する。おいしかった。
この日はとにかく暑かった。横浜でも経験のないくらいの日差しで、2kmくらい離れた場所に秋田犬会館を見つけたが、暑すぎて気力がなえてしまった。

〈花膳の鶏めし御膳 900円〉
   

〈大館駅13:36発好摩行き JR花輪線〉
   

〈JR花輪線は十和田・八幡平・安比高原などを通る観光路線だが鉄道からは田園地帯が広がるのみ〉
   

〈米代川に沿ってJR花輪線は南下する〉
   

〈岩手山が見えてきた もう終点の好摩駅は近い〉
   
JR花輪線
 
 岩手県盛岡市にある好摩駅から秋田県大館市にある大館駅を結び、「十和田八幡平四季彩ライン」の愛称が付けられている。
営業キロ数106.9km、駅数27、東北本線の一部だったが、東北新幹線の八戸延伸開業で「IGRいわて銀河鉄道」と「青い森鉄道」に転換された。
(ウィキペディアより抜粋)

この辺りは、昨年10月北海道ドライブ旅の折、台風の影響で帰りのフェリーも欠航になったため、青森から八幡平~田沢湖~角館と国道を南下したところだ。

〈好摩駅はJR花輪線とIGRいわて銀河鉄道の接続駅〉
   

〈いわて銀河鉄道は東北新幹線開業に伴い第三セクターになった〉

〈霧ふかき好摩の原の停車場の朝の蟲こそすずろなりけれ 啄木〉
   

〈好摩駅16:45発 二戸行き IGRいわて銀河鉄道 新しく新幹線が開通するたびに地方路線はJRから切り離される〉
   

〈これをどうしたら「こずや」と読むのだろう〉

〈りっぱな二戸駅 新幹線も停まる〉
   

〈しかし新幹線改札も一人もいない〉

〈かつては一戸から九戸まであったそうだ〉
   
戸(へ)の由来

 糠部(ぬかのぶ)郡は日本最大の群域でした。郡の設置は12世紀半ばに平泉の藤原氏によって行われたとされています。この地方の特産は馬で、貢馬(くめ)といって年貢として納められていました。「戸」は、この馬の管理、貢馬のための行政組織だったようです。

岩手県の二戸市、二戸郡、九戸郡、青森県の上北郡、三戸郡、八戸郡、三沢市、十和田市にわたる広大な地域を官営牧場とし、九つに区画して運営していたのです。
(岩手県九戸村HP)

〈青森県中部上北合併協議会HPより〉
   

〈二戸駅で青い森鉄道に乗り換える 17:51発八戸行き〉
   

〈金田一温泉駅〉

〈目時駅〉
   
本日は八戸泊り

 平成26年1月に、青春18きっぷを使って東北を旅したことがあった。その時は青森に泊まって八戸から八戸線を往復して、八戸駅から東北新幹線で横浜に帰った。

本日の宿は「コンフォートホテル八戸」。全国各地でお世話になっているホテルだ。最近では長崎や奈良のコンフォートホテルに泊まっている。ホテルでもらった近くの居酒屋の割引券で、食事をしに行ったら小さい字で2000円以上の利用で使用可能と書いてあった。安くすませるつもりだったのに、タコのから揚げ、ホッケの開き、生ビール2杯としめのラーメンで3000円超の夕食となった。

〈苫米地駅〉
   
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