令和元年10月17日 木曜日 紅葉の尾瀬ハイキング
 
   

〈逆さ燧ケ岳 絶景の木道を歩く〉
   
草紅葉の尾瀬へ

 テレビのトレッキング番組で尾瀬をやっていたので、「水芭蕉のころには行ったけど秋は行ったことないよね」と、さっそく調べてみると、山小屋の営業は10月20日までなのだそうだ。喜多さんの都合を確認すると17日だったら大丈夫だという。リタイア後の弥次さんより喜多さんのほうが何かと忙しいのだ。

さっそく東電小屋をネットで調べてみると十分空きはあるようだ。男女別相部屋の値段は1泊2食で9,000円だが、いびきのうるさい山男と相部屋は勘弁してほしいので個室を予約する。2名1室でひとり11,000円だ。3名だと9,500円、4名だと相部屋と同じ9,000円になるようだ。

〈12:00ころ鳩待駐車場に到着 1日2500円〉
   
鳩待峠駐車場へ

 7時過ぎに横浜の自宅を出発し、横浜町田ICから海老名JCT経由で圏央道、さらに鶴ヶ島JCTから関越自動車道で沼田ICへ。沼田からは一般道で鳩待峠駐車場を目指す。シーズン中は戸倉から鳩待峠へは一般車は通行止めになるが、この時期は鳩待峠入り口の駐車場まで車で行くことができる。途中の案内板には「満車」の文字があったので、不安な思いでたどり着くと簡単に駐車できた。「満車」と表示しておかないとみんなが鳩待峠まで車で来てしまうのだろう。

その代わり、駐車料金は結構高い。1日2,500円、1泊すると5,000円だ。ただ、戸倉の駐車場に停めても駐車場代1,000円、シャトルバスが一人片道980円だからほぼ同額かかることになる。

〈鳩待峠駐車場から木道の修理用にヘリコプターが資材を運ぶ〉
   
台風19号

 10月12日に静岡県に上陸した大型台風19号は、東日本一帯に大変な被害をもたらした。特に河川の氾濫や堤防の決壊で、住宅地がとんでもないことになっている。横浜の我が家でも家が揺れるほどの大風が吹いたが、標高40m以上の高台にあるので水害の心配はない。我が家が水没する事態になれば横浜は全滅だろう。
だんだん歳をとると高台の家が負担に思えていたが、このような映像を目の当たりにすると、便利さより安全だと思える。

特に河川に近い低地や、地名に沢や沼や谷や池など付いているところは気を付けたほうが良いようだ。今回浸水被害のあった高級住宅地「田園調布」も東急が開発する前は「沼部」という地名だったそうだ。むかしから人々は水の恩恵を受けながら時に苦しめられてきたのだろう。

〈鳩待峠休憩所〉
   
 
〈被災地の方には申し訳ないが尾瀬は晴天〉
   
 
〈鳩待峠(1591m)から山ノ鼻(1400m)へ3.3km 約200mおりてゆく〉
   

〈整備された木道の周りはすでに紅葉〉
   
 
〈先ほどのヘリコプターが下ろしていった木道の材料で補修中 ごくろうさまです〉
   
 
〈若い女性3人グループに追い越される 弥次喜多道中ももう60代半ばだから無理もない〉
   
 
〈この赤い花は「ユモトマユミ」というらしい 同じ名前の人がいるに違いない〉
   
 
〈尾瀬山ノ鼻ビジターセンター ツキノワグマも出没するらしい〉
   

〈ビジターセンターの前はキャンプ場 自炊設備も整っている〉
   
 
〈ここから左へは至仏山 右が尾瀬ヶ原〉
   
 
〈山ノ鼻からいよいよ尾瀬ヶ原へ〉
   

〈草紅葉と燧ケ岳 天気に恵まれて最高〉
   
   

〈2度目の尾瀬だが2度とも天気に恵まれて晴れ男の面目躍如〉
   

〈振り返ると至仏山 初夏の残雪のころの方が絵になる〉
   
 
〈初夏には水芭蕉の群落があるあたり〉
   
 
〈燧ケ岳は東北一高い山 標高2,356m〉
   
 
   
   
 
   
   

〈池塘には羊草〉
   
 
   

〈イモリもたくさんいる〉
   
   
 
   
   
   
   

〈このところずっと天気は悪かったそうだ〉
   
 
   
   
   

〈ボッカのお兄さんは黙々と荷物を運ぶ〉
   
   
 
〈牛首分岐を左に行くと東電小屋方面 まっすぐは竜宮方面だが木道工事中〉
   
   
 
〈熊よけの鐘を鳴らして進む〉
   
 
   
   
   
   
 
〈正面にヨッピ吊り橋が見えてきた〉
   

〈こちらは竜宮方面 初夏に来た時に行ったので今回はパス〉
   
   
 
〈ヨッピ吊り橋 尾瀬では唯一の吊り橋〉
   
   

〈正面に東電小屋が見えてきた 明るいうちに到着できて一安心〉
   
 
   
 
〈初めて泊まる山小屋 大勢での相部屋は苦手だが今夜は個室なので安心〉
   
 
〈部屋はいたってシンプル 和室の6帖で小さいテーブルがあるのみ 暖房器具もコンセントもない 部屋の窓からいま歩いてきた木道を見る〉
   
 
〈日没までには少し時間があるので元湯山荘方面へ散歩に出かける〉
   
 
〈東電尾瀬橋〉
   

〈東電尾瀬橋から 美しい〉
   

〈30分ほど散策したら陽がかげってきた 急速に寒くなるのでそろそろ東電小屋に帰ることにする〉
   

〈夕食は山小屋にしては十分豪華だった 珍しくご飯を2杯も食べた〉
   
尾瀬入山にあたって

群馬、福島、新潟、栃木の4県にまたがり、雄大かつ繊細な自然が残ることで知られる尾瀬は、神秘的な美しさを
たたえ、貴重な自然の宝庫であることから、古くから国立公園ならびに特別天然記念物に指定されています。
尾瀬の自然を守るため、また、ご自身の安全を確保するため、入山にあたっての心がけを確認しておきましょう。


入山にあたって

●尾瀬は山岳地帯ですので、ふさわしい準備をして入山してください。特に靴や服装、雨具類には気を配りましょう。
●時間的・体力的に余裕を持った行程を組みましょう。
●木道は滑りやすいので、気をつけて歩きましょう。
●倒木、落石など周囲の状況に気をつけてください。
●ツキノワグマに注意してください。


尾瀬でのルール

●靴底についた外来植物の種子を落としてから入山しましょう。
●ゴミは必ず持ち帰りましょう。
●湿原に踏み込まないようにしましょう。
●動植物は持ち込まない・持ち帰らないようにしましょう。
●山小屋は予約制です。また石けん・シャンプーの使用は自粛しましょう。
ちいさな気遣いで、尾瀬の繊細な自然を守りましょう。

(TEPCO 尾瀬入山にあたってパンフより)

今では当たり前のこれらのマナー・ルールも昭和30~40年代に、「夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空」
の「夏の思い出」がヒットしたころどっと観光客が押し寄せ、尾瀬の自然は悲惨なことになってしまった。その頃は
尾瀬だけでなく日本中どこでも観光地で消費したごみを持ち帰る意識はまったくなく、いたるところがゴミの山。
トイレも足りず、木道も整備されていなかったため、踏み荒らされた湿原は見る影もなく荒廃してしまったそうだ。
そのころから東京電力は木道を整備し、自然を傷めることなく自然とふれあえるよう協力をお願いしてきたという。
「東京電力は尾瀬国立公園特別保護地区の約7割、全体の4割を所有し、長年その自然保護に取り組んでいます。」

とのことで、尾瀬に行く際は入場料を取ることもない東京電力さんに感謝して(駐車場やシャトルバス代は十分高いが)
マナー・ルールを守りましょう。
   
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初夏の尾瀬に  
     
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