令和2年2月26日　水曜日　くもりのち晴れ　奄美大島の旅1日目
〈宿泊したレスト＆ロッジ翔の目の前土盛海岸を朝食後散歩する〉
奄美大島へ 　日本は島国だから当然離島が多い。最北の利尻・礼文島も訪れたし、南の石垣・宮古・西表島も訪れた。 昨年、箱根の岡田美術館で田中一村展を見て以来、いつか田中一村が晩年をすごし名画を残した奄美を訪れた いと二人で話していたがやはり奄美は遠い。しかし気力と体力があるうちが華だ。喜多さんの誕生日祝いに ひとつ奄美大島の「田中一村記念美術館」に行くか、と提案するとぜひ行きたいという。 ネットで探してみると、奄美への直行便は羽田からＪＡＬが、成田からピーチアビエーションが就航している。 安いのは当然ＬＣＣのピーチだが、楽天トラベルで羽田発の手ごろなパックを見つけた。2泊3日で羽田～奄美、 奄美～大阪伊丹～羽田の航空券と2泊の宿泊代、3日間のレンタカーがパックになって一人6万円程度だ。 格安のツアーもあったが直近でもあり希望日の航空券が取れないし、何とか納得できる値段なので申し込む。 最近はすべてネットでの申し込みで、決済や航空券のeチケットまで店舗に行く手間も、郵送でチケットを受け 取る必要もない。
新型コロナウイルス 　中国武漢市に端を発した新型コロナウイルスの猛威は想像をはるかに超えた展開だ。1月初旬に感染が確認されたのは、武漢市の海鮮市場の関係者だけで、かつてのＳＡＲＳやＭＥＲＳを思い出したが、まさか日本にもこのようなパニックをもたらすとは思いもよらなかった。 1月28日に日本人の感染者が初確認された。奈良県に住む60代男性で、武漢市から来たツアー客を乗せたバスの運転手だった。翌29日には武漢からの政府のチャーター機第1便206人が到着し、翌30日に3人の感染が確認された。 2月5日には、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で集団感染が判明。厚労省は横浜港に着岸した船内に2週間程度待機してもらう方針を示したが、このころから問題は深刻化してゆく。出発した26日現在で国内感染者170名、クルーズ船乗船者691名、合計861名の感染が確認されている。喜多さんは絶対に感染しないようにと万全の除菌体制で奄美行のＪＡＬ機に乗り込むのであった。	〈十数年ぶりに飾ってみた雛飾り　娘は結婚する気配ゼロ〉
〈羽田空港12：20発　奄美空港行きＪＡＬ659便　ローカル線なのでバスで延々走りタラップで乗り込む〉
〈奄美空港へは定刻通り14：50着　喜多さんはウイルスを怖れて機内サービスも断っていた〉
〈空港に着くとレンタカーの送迎バスに乗り込む　歩いても100mくらいの距離だった〉
〈レンタカーの手続き後あやまる岬へ　なだらかな地形が綾（あや）に織られた手毬に似ていたことからつけられたという〉
〈遠浅のサンゴの海には自然を生かしたプールが〉
〈あやまる岬は奄美大島の最北東あたり　今回の宿も近い〉
〈遠浅の海には巨岩がたくさん　宮古島にもあったが津波で打ち上げられたのだろう〉
〈奄美の鳥はあまり人を怖れないようだ〉
〈自然の海に作られた海水のプール　これなら子供たちも安全だろう〉
〈自然のプールには魚もたくさん泳いでいる〉
〈奄美を代表する植物アダン　田中一村も題材にした〉
〈近くの奄美市歴史民俗資料館を訪れる　入館料200円也〉
〈奄美群島では約3万年前の旧石器時代遺跡が確認されている　当時は氷河期で海水面は現在より140mも低下していたが大陸や日本本土とは海で分断されていた〉
〈湿気やネズミの害を防ぐため高倉が穀物の保存に利用された〉
〈本日の夕食は奄美の代表的な郷土料理「鶏飯」　かつて薩摩藩から訪れる代官にふるまったのが始まり〉
〈貴重な鶏肉と米を使った島最高の料理だったそうだ　薩摩藩は砂糖を税で納めさせるために米の代わりにサトウキビの栽培を強制した〉
〈アツアツの鶏スープをかけて食べる贅沢なだし茶漬けといった感じだが本当においしかった　おみやげにフリーズドライの鶏飯を買った〉
除菌グッズ 　横浜ではドラッグストアーやスーパーに行っても、ほぼ除菌や消毒グッズは売り切れていて買うことができない状況だ。マスクなどもほぼ手に入らない。奄美大島でも潤沢に残っているわけではないが、マスクも含めて少しは店頭に残っていた。別に買い出しツアーに来たわけではないのだが、せっかくなので手に入る商品は買って帰ることにする。 喜多さんは奄美に行くことで、近所の友人にさんざん感染の危険性を言われたらしいので、意地でも感染するわけにはいかないと全身に除菌スプレーを施し、触る可能性のあるものすべてを除菌シートで丁寧に拭いていたのだった。	〈ドラッグストアーで少しづつ買った除菌グッズ〉
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