〈4日目〉 平成23年6月11日(土) ツェルマット マッターホルン観光とハイキング あいにく朝から雨模様
マッターホルン

 本日は、登山電車でゴルナーグラート展望台(3,089m)へ登り、マッターホルンを目の前で堪能する予定だった。帰りは、途中のローテンボーデン駅で下車し、次のリッフェルベルグ駅までの1時間半をハイキングする予定でもあった。ハイキングの途中で天気が良ければ、湖に映る逆さマッターホルンも見えるという期待の日でもあった。

モンブランでは予想外に好天気に恵まれたので、あわよくばマッターホルンも・・・と期待したのだが、人生そう甘くない。ホテルの部屋から外をのぞくとご覧のように厚い雲に覆われている。

〈やはりそう甘くはなかった〉

〈登山電車でゴルナーグラート展望台へ向かう〉

〈少し高度を上げると雲の中に入る〉

〈セントバーナードがご出勤〉

〈観光客との写真でしっかり稼ぐ〉

〈ゴルナーグラート駅は雲の中〉

〈めったに出会えないというシュタインボック(野生のヤギ) 塩を舐めに来ていた〉

〈ゴルナーグラート展望台もかすんで見える さらに歩いて上の展望台に上る〉

〈少しするとガスが晴れてリスカム4,527mが姿を現した ラッキー リスカムはマッターホルン4,478mより高い〉

〈山の天気は変わりやすい このまま晴れてくれるかと期待したが、またガスに包まれる〉

〈ガスがなくなればこの正面に三角のマッターホルンが見えるはず・・・だった〉

〈かろうじて見えるのはブライトホルン4,164mか〉

〈ブライトホルン4,164m 氷河の下に小さな池が見えた〉

〈あと少しなのに・・・どうしてもマッターホルンは見えない〉

〈展望台の向こうにリスカムが見える〉

〈仕方ないから買ってきた絵はがきを載せておく この売店の主人がカメラマンで自分で撮ったと言っていた〉

〈こんなマッターホルンが見たかったけど・・・〉

〈このセントバーナードは後で出てくる犬の子犬時代だそうだ〉

〈晴天にハイキングすればこのような景色が見られるはずだった〉

〈仕事を終えてひと休み 絵はがきの子犬がこんなに大きくなった〉

〈なんと無防備な姿〉

〈午後は自由時間なのでずっと待っててもよかったのだが登山電車で下山する〉

〈氷河が押し寄せる〉

〈本当はこの駅までハイキングの予定だった リッフェルベルグ駅〉

〈ガスのため一番下の駅から麓までハイキング〉

〈リッフェルアルプで下車 ハイキングもどき〉
ハイキング

 予定ではローテンボーデン(2,819m)からリッフェルベルグ(2,582m)までをマッターホルンを目の前に見ながら歩くはずだった。しかし、昨日雪が降ったらしく積雪の上にガスでほとんど前が見えない。

ガイドさんの判断で、一番下の駅から麓までハイキングすることにする。しかし、ほとんど人家に近い道でハイキングというより散歩に近い。喜多さんは大不満だが仕方のないことだ。緩やかな道をツアー9名+添乗の高田さん+ガイドの橋本さんの11名で歩く。

〈リスがいる 台湾リスとは姿が違う〉

〈すぐに舗装道に出る ほらこれはハイキングとは言えないだろう 犬と散歩中の地元の女性と挨拶する〉

〈人家も見えてきた 喜多さんはふてくされている せっかく歩く気満々で来たのに・・・〉

〈美しい村 見事に家のデザインが統一されている〉
景観について

 スイスは、どの都市・町・村に行っても、見事なくらい観光客の期待にこたえる景観を提供してくれる。我々観光客が「スイス」に抱いているイメージの景観を裏切らない。日本のような看板がない、電柱がない、ポスターがない、おせっかいな注意書きがない、電車が発車する時のチャイムやアナウンスがない。

大人の国だなという印象だ。日本も「横断歩道は気をつけて渡りましょう」とか、「降りる方が済んでから順番にご乗車ください」とか、目に見えるおせっかい看板や、耳にうるさいおせっかいアナウンスを控えることを考えてもよいだろう。
ただ、景観を維持するには相当の努力も必要だ。費用もバカにならないだろう。

〈スイスは雑草もおしゃれ〉

〈登山電車が下りてくる〉

〈民家に面白い彫刻が 髪の毛は根をそのまま利用〉
エーデルワイス
 若かりし頃、映画「サウンドオブミュージック」でトラップ大佐が歌う「エーデルワイス」が好きだった。エーデルワイスは「高貴な白」という意味で、「アルプスの永久花」という名でも知られている。オーストリアの国花でもあるそうだ。

エーデルワイス エーデルワイス かわいい花よ
白いつゆに ぬれてさく花 赤く青く 光る
あの空の野に エーデルワイス エーデルワイス 明るくにおえ
エーデルワイス エーデルワイス ほほえむ花よ
悲しい心 なぐさめる花 はるかアルプスの峯
雪のように エーデルワイス エーデルワイス かがやけここに

〈エーデルワイス〉

〈麓に降りるとこんなに晴れている ヴィルケンマッテン駅〉

〈マッターホルンを見るには最高の場所らしいが・・・〉

〈ツェルマットの美しい街並み ねずみ返しのある家〉

〈ツェルマット駅前の馬車〉

〈この場所からEdelweissを目指す〉
エーデルワイス(山小屋)へハイキング

 ツェルマットの山の中腹に、小さく家が見えている。ハイキングガイドの橋本さんが、その山小屋へ行く道を教えてくれたので、さっそく弥次喜多道中は、スイス版街道歩きを始めることにする。橋本さんは、「40分で登れるけど汗だくになります」と言っていたが、時間はたっぷりあるのでゆっくり登ることにする。

ツェルマットの街中の喧騒を離れると、素晴らしい風景が広がってきた。これだよ、これ。普通の観光客はまず入ってこない。実際、登って下りるまで日本人や中国人には一人も出会わなかった。これでこそ、スイスに来たかいがあったというものだ。

〈どんどん登ってゆく〉

〈ねずみ返しのある倉庫〉

〈途中で出会う人と挨拶するのは万国共通〉

〈ハロー ボンジュール こんにちわを使い分ける〉

〈こちらはのんびりなのでどんどん追い越させてあげる〉

〈かなり高くまで登ってきた〉

〈滝が見えてきた〉

〈道はどんどん険しくなる〉

〈この岩に座ってひと休み〉

〈ロッククライミングで落下し亡くなった人がいるのだろう 遺影が飾ってあった〉

〈岩にはハーケンが打ち込んであった〉

〈眼下にツェルマットの町が小さく見える〉

〈見上げると岩の上にパラソルが見えてきた〉

〈もう少しで山小屋エーデルワイスに到着〉

〈到着 1時間半かかった〉

〈さっそくコーヒーを注文 4フラン どうですかこの景色〉

〈日本人も中国人も韓国人もいない スイスに来た〜っ!!と一番思えた瞬間〉

〈帰りは別ルートに挑戦 さらに登ってゆく〉

〈足を滑らせたら町まで落ちて行きそう〉

〈しかしあまりに遠回りなのでくじけて元の道に戻る〉

〈下る途中で出会った女性 一人で6カ月くらいの赤ちゃんを連れて登って行った〉

〈麓では家の裏の畑で野菜を作る夫婦がいた 目に見えないところでは日本と一緒と一安心〉

〈夕方 添乗の高田さんと食事に行く途中でマッターホルンがうっすらと見えた〉

〈お〜 何となく全体が見えるではないの〉

〈これで満足 マッターホルンも見えた〉
久しぶりにおいしい食事

 午後は自由行動だったため昼食と夕食はツアーには含まれていない。全行程食事が含まれているほうがお得という感じはあるが、実際には食べたくもない食事を食べさせられるのは苦痛だ。この日の昼食は、ツェルマットのスーパーで買った日清のカップヌードル(2.5フラン)と、クノールのスープをホテルの部屋でいただく。毎日チーズとパンとジャガイモばかりだったので、非常においしかった。ただし、カップヌードルは日本のしょうゆ味ではなく、エスニック風味だった。

夕食は、添乗の高田さんが安くておいしい店を紹介してもらったというので、ご一緒させてもらうことにする。フランス人がオーナーシェフのレストランだ。ぼくは45フランのコース、喜多さんは25フランのパスタを注文したが非常においしかった。

〈フランスレストランの前で 高田さんと〉

〈山の中腹に小さく見えるのが山小屋エーデルワイス〉
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