平成26年4月8日 火曜日 晴れ 南ぬ島2日目 西表島〜由布島〜竹富島
まず西表島へ

 朝ホテルで朝食を済ませた弥次喜多道中南ぬ島(ぱいぬしま)編は、再び離島ターミナルまで歩いて、西表島に向かうことにした。

先にフェリーで10分ほどの竹富島に行ってもよいのだが、西表島のほうが見どころ満載のようなので、石垣港8:00発の高速船に乗り込んだ。



〈石垣市立図書館のシーサー〉

〈西表島大原港へは石垣島離島ターミナルより高速船で約35分の距離〉 
   

〈石垣島離島ターミナル8:00発の西表島行き高速船に乗り込む〉
 
   
西表島

 島の90%を森が覆い、イリオモテヤマネコをはじめとする固有の生き物が多数生息するという西表島。西表島に行くには石垣港から高速船で北部の上原港か南部の大原港のどちらかに着くことになる。まず、マングローブクルーズをするつもりなので、南部の大原港に行き、マングルーブクルーズの後レンタカーを借りるつもりだ。北部の上原港は、冬場は海が荒れて欠航することが多いという。

大原港に着くと、何社かのマングローブクルーズ船があるらしく、ちょうどこれから出航する船に飛び乗った。見れば乗客は我々のほかは女性の一人旅のみだ。

〈これはマングローブクルーズ船ではない〉

〈乗客は3人のみ 席の移動が自由で楽ちん〉

〈仲間橋をくぐって仲間川の上流に向かう〉

〈マングローブの森〉

〈マングローブという植物はない 亜熱帯から熱帯にかけて分布するヒルギなどの仲間の総称〉

〈日本では鹿児島県から沖縄県・南西諸島の河口付近に発達するヒルギなどの林を「マングローブ林」と呼んでいる〉

〈西表島のマングローブ林はオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3種類だそうだ〉

〈それにしても進化とは面白い〉

〈これはアダンの群落 汽水の塩の濃度のほんのわずかの差で棲み分けがされているそうだ〉

〈海の水がまざる汽水なのでヒルギは塩分がたまった葉を捨てて脱塩するのだそうだ 展望台への船着き場があったがハブやヒルがいるらしい〉

〈ヒルギの根元に集まる獲物をじっと待つ〉

〈今にも歩き出しそうだ〉

〈サキシマスオウの板根 根が広い板のようになっている〉

〈帰りに上ってくるクルーズ船とすれ違う〉

〈我々は3人だけなのにすれ違う船はどれも満席〉

〈早い時間に来てよかった 団体さんなのかどの船も満席だ〉
 

〈魚も豊富にいるのだろう サギなのか獲物を狙う〉

〈あいにくの曇天 水の色がさえない〉
西表島をドライブ

 マングローブクルーズを満喫した弥次喜多道中は、レンタカーを借りて島内一周を試みる。まず10kmばかり走れば、海を渡る水牛車の「由布島」が右手に見えてくる。

由布島は周囲2kmほどの小さな島で、島丸ごと亜熱帯植物園になっている。

〈イリオモテヤマネコの交通事故が多発しているそうだ〉
亜熱帯植物楽園由布島(ゆぶじま)

 西表島から約400m隔てた周囲約2kmの小さな島だが、水牛車に乗って片道10分ほどで渡ることができる。往復の水牛車代1,400円を払い、さっそく水牛車に乗ってみるが、入島料のみの金額も掲示してあったので、水牛車に乗らずに歩いて渡る人もいるのだろう。

浅瀬とはいえ、海を水牛車に乗って渡ることなどまずないから、一度は体験してみるべきだろう。

〈由布島入口の水牛〉

〈観光客を待つ水牛車がたくさん〉

〈この牛はゴンタ 水牛はオスが20年メスは25年働くそうだ〉

〈水牛は水の中に中に入ると催してくるのだそうだ〉

〈由布島への浅瀬は水牛の糞でいっぱい〉

〈ガイドのおじさんやお兄さんが三線で島唄を披露してくれる〉

〈由布島は島全体が亜熱帯植物園〉
   

〈水牛の碑 水牛車の水牛は、もともと台湾から連れて来られた雄の「大五郎」と雌の「花子」のひとつがいの水牛が繁殖して現在に至ると云われている。〉
   

〈ブーゲンビレアが咲き誇る〉
   
   
   
   
   

〈蝶々園の日本最大の蝶オオゴマダラ〉
   
 
   
 
   

〈昭和44年 エルシー台風による高潮で島全体が水没し、島ぐるみで移転を決めたのだそうだ〉
   

〈島の反対側 曇っているため水の色がさえない〉
   
 
〈いたるところに動物のモニュメント〉
 
〈島イノシシは昼寝中〉
   
   
   

〈入場券についていた無料券でパインジュースを飲んでさあ次の観光スポットへ〉
   
星砂の浜

 昭和52年(1977)、小柳ルミ子が歌って有名になった星の砂。沖縄方面に観光にいった人から瓶入りの「星の砂」をもらった記憶がある。

西表島の一番北に「星砂の浜」はある。この島は、90%が森という島なので、車が走れる道路は時計の6時から逆方向に10時くらいの間しかない。4時間分は森だけで道路はないのだ。


 
〈海中道路〉
   

〈星砂の浜 曇っているので海の色はいまいち〉
   
とかげ

 先に階段を上がって喜多さんを待っていたら、茂みでガサゴソと音がする。もしやハブでもいるのではと身構えていたら、大きなトカゲが顔を出した。体長が25cmはありそうだ。

トカゲはしばらくじっとしていたので、喜多さんにも見せてやろうと来るのを待っていたら、他の人が音を立てて下りてきたのでまた茂みに隠れてしまった。もしかしたらこのトカゲも西表島固有の希少種かも知れない。
 
   
   
   

〈晴れていないのが返す返すも残念 海の透明度はすごいのに写真に撮るとこんな色になる〉
   

〈マングローブ林を見下ろす展望台からの景色と道路の終点白浜港〉
   

〈西表野生生物保護センターに立ち寄る 交通事故でけがをしたイリオモテヤマネコを死後はく製にしたそうだ〉
   
 
〈古見のサキシマスオウノキ群落も立ち寄る〉
 
〈サキシマスオウノキとは巨大な板根を特徴とするアオギリ科の植物〉
   

〈根が板状に広くなっている 昭和53年に国の天然記念物に指定〉
   
八重山そば

 約5時間の西表島ドライブを終え、大原港から再び石垣島離島ターミナルへ戻ってきた。時刻は4時近いのだが、八重山クーポンを利用して、離島ターミナルにある「くわっちい」という食堂で八重山そばを食べることにする。見た目も味もシンプルなのだが、小さい天ぷらとマグロの刺身とたくあんも付いて非常においしかった。

八重山MAP&クーポンは500円で購入したのだが、選択できる中から1,100円の石垣牛アボカドわさびソースハンバーガーとこの540円の八重山そば、それに430円の島ぞうりをもらったので、1,570円もお得という優れものだ。
 
〈八重山そば〉
 
   

〈竹富島のデイゴ並木〉
   
竹富島

 竹富島は周囲9kmほどの小さな島で、石垣港から10分で着く。しかし西表島で時間を使いすぎたので、竹富島ではもうレンタサイクルもやっていない。

仕方がないので、街道歩きで鍛えた足で歩くことにする。竹富港から集落までは15分も歩けば着いてしまう。
 
〈集落に向かう途中で牛と目が合ってしまった〉
   

〈島中に伝統的なサンゴの石垣が続く〉
   

〈サンゴの石垣にブーゲンビレアがよく似合う 時間が遅いので水牛車もいない〉
   
 
   
 
   
 
   
   

〈竹富小学校・中学校 そういえば教科 採択問題で揺れているのはこの学校だ〉
   

〈明治36年(1906)まで続いた人頭税廃止百年記念の碑があった〉
   

〈何事にもネガティブなことはあるようだ 水牛車の暴走事故許しません!PTA〉
 
   

〈そろそろ石垣島への最終便の時間だ 集落の入り口には魔よけの石敢當が〉
   

〈港へ続く道 デイゴの並木が美しい〉
   
てんぷら

 八重山地方では、岩国と同様に魚の練り物を揚げたものを「てんぷら」と言うようだ。さすがにさつま揚げとは言わないだろう。もしかしてこちらから薩摩に伝わったのだろうか。看板に大きく「てんぷら」とあったので、ホテルで飲む泡盛のつまみにと店に入ってみる。

すると鯛の形をした鯛かまぼこや、1本で紅白かまぼこ、黄色い塊のカステラ、もち米を包んだおにぎりかまぼこなど珍しい品がたくさんあった。
ヘルシーを4種類、ゆで卵を丸ごと包んだスゴモリ、棒状の大丸を買ったら、たらし揚げというのを1パックおまけでつけてくれた。
 
   
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