平成26年3月11日 火曜日 晴れ ローカル線の旅北陸編

〈横浜磯子の丘からの朝焼け 東京湾の向かいは千葉県〉
青春18きっぷの旅1日目

 今年も3月1日から4月10日まで「青春18きっぷ」が利用できる。このお得な切符を知ったのは、東海道を歩き始めた2007年3月のことだった。この年は、偶然にもJR発足20周年記念で、例年5回分で11,500円の切符がわずか8,000円というお得な年でもあった。それ以来、すでに青春ははるかかなたに過ぎ去ってしまった弥次さんも、この「青春18きっぷ」をずいぶん有効利用させてもらっている。

若いころには、早く目的地に着くことが優先だったが、旅の途中を楽しむ余裕も出てきたし、何より一日中JRの普通電車に乗り放題で2,300円という安さが魅力だ。
この春は、まだ乗っていない「高山本線」「北陸本線」「氷見線」「城端線」を乗りに飛騨・能登地方に出かけることにする。

〈JR根岸線大船行きが入線〉

〈JR東海道線 早川・根府川あたりの太平洋に朝日が昇る〉

〈吉原辺りでは富士山がきれいに見える〉

〈大船・沼津・浜松・豊橋で乗り換えて12:13岐阜駅に到着〉

〈駅前には金ぴかの織田信長像が 岐阜は中山道加納宿 平成22年4月に歩いた〉

〈岐阜駅で高山本線に乗り換えて高山を目指す〉

〈山の中なのに渚という駅〉
高山本線

 岐阜駅で約1時間の待ち合わせ時間があるので、その間に昼食を済ませて、13:15発猪谷行の普通電車に乗り込む。この高山本線は、一部が中山道と並行して走っている。このあたりの中山道を歩いたのは平成22年春のことで、木曽路から美濃路に入り、恵那駅から十三峠・琵琶峠を越え、細久手宿の大黒屋に一泊、名鉄御嵩駅から伏見宿・太田宿を経たところに高山本線の美濃太田駅があった。

美濃太田駅から坂祝駅、鵜沼を経由して岐阜に至る道筋がほぼ旧中山道だ。
坂祝駅辺りでは車窓から4年前に歩いた道が見えた。すでにつぶれていたドライブインもそのままだ。美濃太田あたりまでは木曽川、その先は飛騨川に沿って高山本線は北上する。右に左に飛騨川を見て美しい景色を堪能しながら16:37に高山駅に到着。

〈高山近辺はまだまだ雪深い〉

〈ホテルにチェックインするとさっそく高山市街を散策〉

〈雪の残る町並みは趣がある〉
 
〈明治8年建築の高山町役場〉

〈飛騨高山まちの博物館 無料で見学できる〉

〈江戸時代のひな人形〉

〈からくり人形〉

〈からくり人形〉

〈高山の豪商が作らせたという豪華なひな人形〉

〈高山には円空が滞在して多くの仏像を残したという〉

〈円空仏〉

〈円空仏〉

〈円空仏〉

〈円空仏〉
2日目

〈翌朝電車の時間まで再び散策 朝市はまだ準備中〉

〈からくり人形で有名な高山祭りの山車 4月14日・15日は大変な人出だろう〉

〈風情のある上三之町町並保存地区〉

〈歯科医院も町並に溶け込む〉

〈産科・婦人科もこの通り〉

〈高山駅〉

〈宿泊した高山カントリーホテル 駅から1分〉

〈7:42 高山駅から出発〉

〈神通川に沿って富山駅を目指す〉

〈車窓は雪景色 車内はガラガラ〉

〈猪谷駅で乗り換え、ここはすでに富山県〉

〈この猪谷からJR西日本管轄となる〉

〈富山駅で乗り換え高岡駅へ 高岡市は藤子不二雄の出身地 駅前は新幹線開業で再開発中〉

〈高岡で氷見線への乗り換え時間を利用して散策 日本三大仏の一つだという高岡大仏〉

〈高岡古城公園も少し散策 前田利長公が築いたが元和元年(1615)の一国一城令で廃城に〉

〈11:15発氷見本線に乗車 雨晴(あまばらし)から見る富山湾と女岩〉
 
〈晴れていれば立山連峰の絶景がこのように見える 雨晴は源の義経が奥州に落ちる際雨宿りした故事にちなむという〉
   

〈雨晴駅〉

〈氷見線の音声案内は忍者ハットリくん〉

〈氷見も電車を待つ間少し散策 カモメが群れる〉

〈氷見線の忍者ハットリくん電車〉
JR氷見線とJR城端線

 氷見といえば寒ブリが有名だが、今回はJR線乗りつぶしの旅なのであまりゆっくりできない。

高岡駅11:15発、氷見駅11:46着の氷見線で氷見駅に降り立った弥次さんは、とりあえず富山湾を見に海へ歩いた。もう少し時間があれば氷見魚市場の隣には氷見フィッシャーマンズワーフがあって新鮮な魚介類なども買えるようだが、12:15氷見駅発の電車で再び高岡駅に戻らねばならない。今度は城端
(じょうはな)線で城端駅に向かうためだ。氷見線では、藤子不二雄さんの出身地ということで、忍者ハットリくんが沿線の案内をしてくれる。

〈社内も忍者ハットリくん〉

〈城端線のラッピング〉

〈城端駅行き城端線〉

〈城端駅に着いた 食事をしようと思ったが何もない〉

〈城端駅〉
   

〈JOHANA HIMI LINEのラッピング 車内もあみたん娘だがおじさんは知らない〉
   

〈北陸新幹線開業まであと1年〉

〈城端駅からまた高岡駅に戻り津端駅に向かう〉
   

〈津端駅で七尾線に乗り換え和倉温泉に向かう 羽咋はUFOの町らしい〉

〈青春18きっぷのポスター〉
   
和倉温泉

 2日目の宿泊は七尾線の終点和倉温泉にした。ここは平成22年の夏、喜多さんと娘の三人でドライブ旅行したところだ。

青春18きっぷの鉄道乗りつぶし旅は安く上げるのがポイントなので、当然加賀屋ホテルのような高級ホテルには泊まらない。和倉温泉駅前の和倉サンライズというビジネスホテルに宿泊予約した。宿泊のみで4,000円程度の宿で、フロントのおばさんがツインにサービスしておいたわよというけど、カギをもらって部屋に入ると和室だった。

〈和倉温泉の有名な加賀屋ホテル〉
   
 しかし、部屋はきれいで快適、部屋にユニットバスはあったが、せっかく和倉温泉に来たのだし、おばさんに近くに日帰り温泉はないか聞くと、自分も入ってきたところだという。場所を教えてもらってぶらぶら歩いて行ってきた。

「総湯」という温泉施設はさすがに天下の和倉温泉で、地元の人が主に入りに来るのであろうが420円という安さで、豪華で快適な温泉だった。露天ぶろやサウナもあったので、2時間ばかりゆっくりして帰りにコンビニで軽い夕食と翌朝のおにぎりも買ってまたぶらぶらと歩いて帰る。

〈和倉温泉 総湯〉
   
 
   
最終日

 3日目はひたすら横浜へ帰る旅で、乗車距離は690kmにもなる。@和倉温泉〜七尾(のと鉄道)、A七尾〜金沢、B金沢〜福井、C福井〜敦賀、D敦賀〜近江塩津、E近江塩津〜米原(以上北陸本線)、F米原〜大垣、G大垣〜豊橋、H豊橋〜天竜川、I天竜川〜熱海、J熱海〜大船(以上東海道本線)、K大船〜磯子(根岸線)と乗り継いで帰る予定だ。

ニュースでは、大型の低気圧が西から近畿・東海・関東地方へ大雨と強風をもたらす予報で嫌な予感がしていた。和倉温泉を出発するときにはすでに雨だった。それでも、北陸本線の終点米原を経て、東海道本線の愛知県辺りまでは時刻表通りの運行で、この辺りは何度も通ったところなので雨で景色が見えないのは問題ではなかった。
 
 
〈和倉温泉駅〉
   

〈和倉温泉発大阪行きサンダーバード〉

〈これに乗れば快適に帰れるのだろうが今回は普通列車の旅だ〉
   

〈のと鉄道 花咲くいろはのラッピング〉

〈とうはくん号(長谷川等伯)ラッピング〉
   
 風雨がますます強くなっているらしい。掛川を過ぎたあたりから電車がノロノロ運転になってきた。
時間も通勤・通学の帰宅時間と重なり乗客はかなり多い。富士駅でしばらく停車していたが、強風
のためこの電車は富士駅から折り返しで静岡行に変更とのアナウンス。この先東京方面へは
各駅に電車が停車していて再開のめどは立たないという。仕方がないので、タクシーで新富士駅に
移動して新幹線で帰ることにする。ま こういうハプニングも旅の楽しさだ。
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